低所得地域を襲うメンタルクライシス(うつ病)を打破する話 【絶対にためになるTEDプレゼン㉑】

打破

スポンサードリンク



どうも、ダイチです。

 

happiness project では、「絶対ためになるTEDプレゼンシリーズ」として、みんさんにオススメのプレゼンテーション動画を厳選して紹介しています。(TEDとは?)

 

またTEDシリーズです。

今日のテーマも心理学(^^♪

プレゼンテーターはアフリカはジンバブエの精神科医の男性です。

アッと驚く方法で自国を襲う“メンタルクライシス”(うつ病)を打破するお話です。

その手があったか!とうならされること請け合い。

最後までご覧ください。

 

Contents

迫りくる“メンタルクライシス”

 

メンタルクライシス、とは僕が勝手に作った造語です。

意味は、拡大するうつ病とそれによる甚大なる被害、というものです。

うつ病は心の風邪、などと比喩されますが、そんな生易しいものではないです。

詳しく知りたい方はこちらまで↓↓

うつ病患者の思考パターンの解明

 

WHOの正式な発表によると、

世界中には約3億人のうつ病患者がおり、

40秒に一人のペースで自殺が行われており、

15~29歳における死因の一位は、うつ病だということです。

 

やばいですよね。

さらに言うと、うつ病の発症率は各人の所得に関係があるということも分かっています。

高所得者帯ではうつ病の発症率がガクンと落ちます。

うつ病で主に苦しむのは、中所得層、低所得層だそうです・・・(白目)

 

特に貧困地域でのうつ病は、文字通り「命取り」となりえます。

なぜなら、精神科医や臨床心理士、カウンセラーなどの心理学の修練を積んだ人的なリソースが圧倒的に不足しているからです。

例えば、アフリカのジンバブエでは精神科医が12人しかいません。

12人ですよ?

日本なら一つの大学病院にそれくらいいます。

1000万人以上の人口に対して12人ということになると、ほとんどの人が精神的なケアを受けられない状況だ、ということです。

 

 

少し話を整理します。

次の点を抑えて、動画へ移ってください。

 

・うつ病患者は増えつづけており、3億人いる

・若者の死因一位

・貧困地域では、うつ病が治せない

 

しかしながら、プレゼンテーターの精神科医はこの状況を打破しつつあるそうです。

一体どうやって?

大変すばらしいアイデアとその成果が披露されます。

彼がどんな方法を取ったか、予想しながら観てみてください。

とっても暖かい語り口調で、とても引き込まれます(^^)/

 

TEDプレゼン㉑ 【ジンバブエを救う精神科医のグレイトアイデア】

 

 

※12分ほどの動画です。日本語字幕あります。

 

 

 

あばあさんという完璧な人的リソース

 

なぜ、おばあさん、なのでしょう?

実はカウンセリングを行う上で、おばあさんという人選はほとんど完璧な答えなのです。

わけを説明しましょう。

 

まず、普通の見習いカウンセラーが一人前になるのに、つまり効果的なカウンセリングを行えるようになるまで、かなりの修練を必要とします。

知識はもちろん、資格試験や、メンターをつけての実践、など大変なコストがかかります。

時間とお金をたくさんかけて、新米カウンセラーはやっと意味のあるカウンセリングを行えるようになります。

では、おばあさんの場合はどうでしょうか。

彼女たちが効果的なカウンセリングを行うまでに必要なコストは?時間は?

実はこれが大変少ないのです。

もちろん最低限の知識やスキルを習得する必要はありますが、彼女らは超がつくほどの即戦力になることが容易に想像できます。

それは、効果的なカウンセリングの定義を知ればおのずとわかります。

 

不朽の名著『カウンセリングの理論』の中で、國分康孝先生は、

 

カウンセリングにおける諸特性として、

・カウンセラーには鬼手仏心のこころがある(優しくありつつ言うべきことは言う)

・クライエントにはカウンセラーへの甘え(依存)と畏敬がある

・お互いに信頼感がある

をあげ、さらに、

どんなカウンセリングも親子関係に似た人間関係であると言える

と言っています。

 

これを念頭に置いた時、おばあさん、という存在がそっくりそのまま理想のカウンセラーの姿に結びついているような気がしませんか?

圧倒的な人生経験は、優しさ、厳しさを内包し、畏敬を抱かせ、共感や信頼を生む土壌となります。

おばあさんたちは、かけがえのない、とてつもない可能性を秘めたカウンセラーなのです。

 

 

僕はこれ、日本でも流行らないかなってひそかに期待してます。

絶対需要があると思うんです。

(今はもうアメリカのニューヨークでもやってるらしい)

ぶらっと公園に散歩すると、あばあさんがちょこんと座っている。

隣りに座って、重苦しくつっかえていたものを吐き出す。

気がつけば1時間ほどたっていて、最後に

「大丈夫よ、またおいで」

って言ってくれる。

普通にうれしくないですか?安心できそうじゃないですか?

日本でも、このサービスが展開されれば、救われる命がたくさんあると思うんですよね。

誰かやってくれないかな―――――(^^♪

 

とまぁ、今日はこの辺で。

では!

スポンサードリンク








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です