どうも、ダイチです。
「朝までどくしょ」第三弾!
今日のは本当に好きすぎる本です。
なんというか、こう、精神的な支柱になっている本というか。
何かあったら、この本と同じことしようって思ってます。
まぁ、とりあえずいってみよう。
レッツどくしょ。
「深夜特急」 ~人生とバックパッカーを導く紀行文の金字塔~
今回は、「深夜特急」という本を紹介します。
熱狂的なファンによって20年以上読み継がれてきた名著です。
バックパッカーの聖書。
(確か、この本を読まずにバックパッカーをしてはならないって法律ありましたよね?)
基本情報
〇タイトル 「深夜特急」
※全6巻
1巻・・・香港・マカオ編
2巻・・・マレー半島・シンガポール編
3巻・・・インド・ネパール編
4巻・・・シルクロード編
5巻・・・トルコ・ギリシア・地中海編
6巻・・南ヨーロッパ・ロンドン編
〇作者 沢木耕太郎
〇ジャンル 紀行文
〇出版社 新潮社
〇ページ数 各巻200~230ページほど
〇読了時間目安 2~2.5時間
こんな人にオススメ
・海外旅行が好きな人
・知的好奇心が強く様々な文化に興味がある人
・己の価値観や人生を劇的に変えたい人
・バックパッカーに憧れている人
概要
全6巻からなる壮大な紀行文。
筆者の沢木は26歳のころ、自分の人生に違和感を感じていた。
その違和感はやがて彼にとんでもない行動を起こさせる。
ある日彼は、仕事をすべて投げ捨て、有り金全てを掴み、日本を出た。
インドのデリーからロンドンまで、乗り合いバスで行く……
70年代、そんな途方もない“海外旅行”の体験記が本書の骨格。
結局、旅は香港から始まる。
道中、ひたすら歩き、宿を値切り、食い、賭けをし、病気になり、詐欺師と戦い、酒を飲み、また歩き、人と遭い、野宿し、また歩き、飲み、寝る。
ーー人生と生きることを思い、幾多の感動を経て、今日もまたバスに揺られるーー
この本には旅人の全てがある。
旅のエッセンスの全てがある。
バックパッカーのバイブルとまで言われ、今なお熱狂的なファンを集める不朽の名著。
日本人の狭い価値観をぶっ壊すのに役立ちます。
感想 ネタバレなし
自分探し、自己啓発=海外旅行だ!っていう公式を作ったと思われる本。
なんというか、ハマるを通り越して、アテられます。
あ、俺、旅しなきゃ!ってなる。
とにかく熱量がすごい、熱気ムンムンです。
旅人と異国の熱気が本の中から湯気みたいにあがってくる。
異国の匂いが本からするような感じ。
この本の何がスバラシイかというと、自分の小ささ、そして自分が世界だと思っているものの小ささを教えてくれること。
それはひとえに、多々ある文化や生活に生身で突入し、感性を開き、美しい文章にまとめ上げる筆者の努力と才能のたまものです。
作家の沢木という人は今では著名なノンフィクション作家ですが、当時はまだまだ無名。
体当たりというか、いわば若さを頼みにした捨て身タックルのような旅だからこそ、こんなに面白いんだろうと思います。
(いや冗談ぬきで、ほんと何回か死にかけてます)
この本を読んで思ったのは、感性を開くのって本能的に「快」なんだろうな、っていうことです。
同じ日常を繰り返している僕らは、感性を極限まで開いて、世界に触れることはあまりないです。
旅、それもリスクをしょった旅だからこそ、感性は研ぎ澄まされ、見えないものまでみえるというか、鮮烈な文章の種たりうる経験となるのではないでしょうか。
安全圏を避けた非日常にこそ、リスクをしょった崖ぎわにこそ、感動は転がっているということを実感としてわからせてくれます。
この本の教訓を一文で言うとすれば、
僕たちには危うさの中を感動的に生きる力がある。
ですかね。
生きることの違和感はだれにでもありますが、この本はそれに一つの解答を与えてくれるはずです。
マジで読んでください、寝られなくなるから。
試しに一巻だけという方はコチラ
あと、毛色は違うけど、旅の本といえばこの記事も読んでみてください。
朝までどくしょ 「旅のラゴス」~SFエンターテイメントと哲学の融合
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