どうも、ダイチです。
今日は備忘録的に書いておこうと思う。
有名な本から学んだことだ。
Contents
金の卵とガチョウの話
昔、一人の男がガチョウを飼っていた。
そのガチョウは金の卵を産むガチョウだった。
ガチョウは毎朝一つだけ純金の卵を産む。
男は、その卵を売って金を稼いだ。
男は、来る日も来る日も金の卵を売った。
そして、贅沢をした。
男はもっと金の卵がほしくなった。
ある日、金の卵のほしさのあまり、男は卵を収穫した後、さらにもう一つ!とガチョウの腹を裂いて卵を探した。
卵はなかった。
当然、ガチョウは死んでしまった。
金の卵もなくなってしまった。
これは、『七つの習慣』という本の中で紹介されているお話だ。
これはいったい何を意図したものか。
この男はバカである。
こんな馬鹿なやつはいない!と誰しもが言うだろう。
では、この男の最も愚かしいポイントはどこだろうか?
そして、もし自分が男の立場だったらどうしただろうか?
少しだけでいいから、考えてみて欲しい。
以下の答えと全く同じツボをあなたが押さえていたとしたら、この記事はほとんど読むに値しないかもしれない。

答え
先ほどの話はマネジメントの話だ。
男が愚かなのは、ガチョウを殺したからでも、贅沢をしたからでも、金の卵を使って投資やビジネスを始めなかったからでもない。
金の卵を産むガチョウに価値を認め、金の卵と同じように大切に扱わなかったことが愚かなのだ。
もう一つわかりやすい例を出す。
あなたは割と大きな庭を持っている。
芝の庭だから、手入れをしなくてはならない。
そこで、高額だが電動芝刈り機を買った。
思い切ったのだ。
休日は芝刈りをするのが日課となった。
毎週末、雨の日も風の日も欠かすことなく芝刈りをした。
手入れの行き届いた庭はあなたの自慢となった。
2年経ったある日、電動芝刈り機のエンジンがかからなくなった。
修理屋に相談したところ、買った時と同じくらいの費用をかければ直ると言われた。
あなたは、バカバカしくなって修理するのをやめた。
庭はみるみるうちに荒れ果てた。
今は、コンクリートで埋めようかと悩んでいる・・・
さて、これは最初の金の卵とほぼ同じストーリーだ。
唯一違うのは、男があからさまなバカではなく、ごくごくありふれたバカに変わっている点だ。
しかし、本質は変わらない。
やはり、マネジメントの大切さを伝えている。
マネジメント 基本の基本
くわしく種明かしをしたいと思う。
先の例で言うと、金の卵ときれいな庭は、一言で言うと「成果」だ。
そして、ガチョウと芝刈り機は、「成果をもたらす(生み出す)資源」だ。
(まぁ、もっと良い言い方があるかもしれないが。)
マネジメントの核は、この「成果」と「成果をもたらす資源」のバランスを取ることだ。
もっと極言すると、「成果」を受け取りつつ、きちんと「成果をもたらす資源」のメンテナンスをしてやることだ。
ガチョウを殺すのではなく、より良い餌を与えていたら。
毎週末芝刈りをするのではなく、雨の日くらいは油をさしていれば。
結果は全く違うものになっていたかもしれない。
「成果」の果実を少しだけ我慢して「成果をもたらす資源」に手をかけてやること、これは本当に忘れてはならない教えだと思う。
我が身を振り返ってみると、ガチョウを殺した男を笑う資格など自分には全くないように思える。
車のオイル交換、パソコンのウイルス対策、靴のクリーム、、、などなど。
金の卵に目がくらみ、あるいは金の卵の存在を当たり前のものとして、それをもたらす資源をないがしろにした。
そんなものは、マネジメントではない、ただの手入れだ、という人もいるかもしれない。
でも、結局同じなんじゃないかな、と思う。
思い返すに、いわゆる「できる人」って「成果をもたらす資源」をちゃんと理解して、良いタイミングでメンテナンスしてる人だ。
お金とか人間とかそういう複雑なものを管理する人間は、なおさらだと思う。
バタバタと殺されるガチョウ
ここからは、もうちょっとシリアス。
ズバリ、国はガチョウを大量虐殺しているっていう話。
特に、教育業界。
質の高い教育が多くの子どもたちにいきわたること。
これが、公共教育界における「成果」であることに反論をする人はいないと思う。
じゃあ、ガチョウは?
ガチョウの大部分は教師だ。
そのガチョウが今どういう扱いを受けているかはニュースを見れば、ツイッターを開けばすぐにわかる。
退職者数、受験希望者数、病休者数、そのすべてが物語っている。
この国はガチョウのメンテナンスを忘れている。
もしくは、もう餌を買う金も気力もないのか。
たくさんいたガチョウは死につつある。
息をしているガチョウはもう金の卵を産めなくなりつつある。
この金の卵は、恐ろしいことに金では買えない。
マネジメントは、経営者や管理職だけが知っておくべき特別スキルではない。
その基本を身に付けた時、日本で、また世界で起こっている出来事がいかにこの原則を無視しているかに気が付くと思う。
僕も早く身に付けたい。
おわり。
では、また。
『七つの習慣』以外にも素晴らしい本紹介してます。
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