こんばんは。ダイチです。
前回は、幸せを呼ぶ!人間関係の作り方①と称して奥義「話を聞く」を紹介しました。
今日は、次の奥義を伝授します。
Contents
「話を聞く」だけでは足りない!?
前回紹介した奥義「話を聞く」は、感情に波が立った相手を見つけ、「同調」のスタンスをとることで、信頼関係を築くことを主眼としていました。
これはこれで、とても優れた幸せな人間関係の作り方なのですが、一つだけ欠点があります。
それは、「話を聞く」という行為は、感情に何らかの波が立っている人が存在していることが前提になっている、ということです。
感情に波がない人の話を聞いてもそこに「同調」の原理は起きず、ただの世間話をすることになります。
まぁ、それはそれで良いことなのですが。
「あの人」と信頼関係を構築したい!と思った時に、「あの人」が話をしたい(感情に波が立っている)状態であるとは限りません。
つまり、「話を聞く」という奥義は、人やタイミングをこちらからコントロールすることができず、絶えず受け身のスタンスになってしまうのです。
いつでもどこでも、狙った相手と信頼関係を構築する手段がほしい!
それを可能とするのが今日紹介する、奥義「ほめる」なのです。
奥義1「話を聞く」と併用すれば、あなたは間違いなく理想の人間関係を手に入れられるでしょう。
「ほめる」とは?
いきなりですが、ここで、人間の持つ欲求が分かりやすくまとめられた表を見てください。
これは、マズローの欲求5段階説がグラフ化されたものです。
「ほめる」という行為は、相手の社会的欲求と尊厳欲求を満たすと考えられています。
社会的欲求・・・集団に属しているという感覚や他者に必要とされているという感覚への欲求。
尊厳欲求・・・他者から自らを価値のある存在だと認められたいと願う欲求。
これらの欲求を満たしてくれる人に対して好意を持たない人はいません。
人間はみな、人から認められたいという欲求を持っているのです。
「ほめる」という行為の最も優れている点は、ほめられて嫌な人はいない、という点です。
ためらうことなく、どんどんほめて、幸せの種を蒔きましょう。
「ほめる」時の注意点
いろんな人をどんどんほめていけばよいのですが、実は「ほめる」という行為はとても難しいものです。
厳密にいうと、相手の社会的欲求や尊厳欲求を満たすように「ほめる」のが難しいのです。
例えば、「わぁ、きれいだね」と言うことは誰にでもできます。
しかし、それによって相手が「わざとらしい奴だな」と思ってしまう、といったケースは本当によく起こります。
少しあざとい言い方になってしまいますが、「ほめる」ことの目的は、あくまでも相手に自信を与えたり、相手の自己肯定感を高めたりしてあげることです。
そうすることで、相手はあなたに対して仲間意識や信頼感を抱くことになります。
「ほめる」という行為には、はっきりと上手い下手が存在します。
テクニカルな人間関係術なのです。
お世辞などは最悪で、信頼関係を築くことの大きなさまたげになります。
奥義「ほめる」
ではここから、「ほめる」ときのコツを伝授したいと思います。
教育関係の仕事に就いて5年余り、長い年月を経て体得した奥義であります(^◇^)
コツ1 【相手の自信がありそうなことを「ほめる」】
尊厳欲求を満たしてあげるのに最適な方法がこれです。
そのために、相手の長所やこだわりを日々観察しておくことが重要になってきます。
本当にこれは大事です。
コツ2 【相手が勇気を出した時や、いつもと違ったことをした時に「ほめる」】
相手の変化を「ほめる」のも効果大です。
特に相手が勇気を出した瞬間をとらえて、すぐその場で「ほめる」のがベストです。
これも日常的に相手のことをよく観察しておかなければできません。
教育心理学には、即時強化という概念があります。
良いことも悪いことも”すぐにその場”でフィードバックするのが最も良いという考え方です。
これを利用しているコツだといえます。
コツ3【心からの言葉で「ほめる」】
これは、コツというよりは「ほめる」の本質に近いものです。
「ほめる」時に、嘘はつかないでください。これが大原則です。
思ってもいないことを口にすると必ず相手に嘘を見抜かれます。
お世辞と「ほめる」ことは似ているようで全く別物です。
嘘なら言わない方がいいです。
嘘は信頼から真逆の概念です。
冷静に考えて、信頼関係を求めて、嘘をつくなんておかしいですよね。
100回のお世辞よりも1回のほめ言葉です。
是非、心から湧き出た純粋な感心や尊敬を表現してください。
お世辞を使えば使うほど、あなたの言葉の真実味、重みが失われます。
これは言っても言い過ぎにならない、最重要ポイントです。
「ほめる」の本質
「ほめる」ことの本質は、相手への関心、もっというと愛にあります。
正しく「ほめる」には、しっかりと相手のことを観察し、外面的な行動のみならず、内面的な心の動きまで把握している必要があります。
基本的に、
関心のない人を「ほめる」ことはできません。
心から何も湧き上がってこないからです。
人を「ほめる」ということは、その人を思い、観察し、把握し、声をかけるという一連のプロセスがセットなのです。
最後の声をかけるという行為だけを見て、「ほめる」ことだと勘違いしている人がなんと多いのでしょう。
また、「ほめる」ということは、その時点でその人を下に見ているからするべきではないという主張もよく見かけます。
最近では、アドラー心理学がその最たるものでしょう。
しかし、すべての「ほめる」行為が、人を見下し行われるものかというとそうではありません。
さきほども言ったように「ほめる」とは、その本質を相手への関心や愛にもちます。
それは、見下すという感覚とはかけ離れています。
「ほめる」=人を見下すという関係性は、「ほめる」の本質をとらえていません。
「ほめる」とは、相手への関心や愛から湧き出る本心を伝え、相手の人生を豊かにすることです。
そのことを是非、忘れないでください。
いかがでしたか?
「話を聞く」ことと「ほめる」こと。
是非明日から実践してみてください。
そうして1年後、自分の周りを見回してみてください。
きっと大きな大きな変化が起こっているはずです。
あなたらしく最高に幸せな人間関係を作っていってくださいね。
最後に、大好きな名言で締めたいと思います。
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。連合艦隊司令長官 山本五十六
それでは、また!!(^_-)-☆
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