人生を変える「無意識の力」 ~精神分析の理論~

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どうも。ダイチです。

「人生を変える」 聞きなれた文句だ。

陳腐でさえある。

しかし、そう願う人は多い。 うむ。

今日は、手垢まみれの「人生を変える方法」を僕なりに提案したいと思う。

なるべく現実的な、というか科学的根拠のある方法を紹介したいと思う。

全てのことは受け取り方次第だ、とか、心の持ちようだ、とか、認知の仕方を変えてしまおう、というような根性論や現象学は一切用いない。

では早速行ってみよう。

 

Contents

みんな無意識の自分にコントロールされている

 

精神分析というカウンセリング流派がある。

フロイトやユングの属する流派である。

カウンセリング界には様々な流派が存在するが、この精神分析はそのなかの王道である。

歴史も古く、応用範囲も飛びぬけて広い。

今日はこの学問の理論を拝借する。

さて、精神分析理論には2つの骨子がある。

それが以下のものである。

 

① 人間は、幼少期の経験をもとに性格が構築される

 

② 無意識が人間の行動の原動力になる

 

そこで、精神分析のカウンセラーの仕事は、主に2つに絞られる。

すなわち、クライエントの性格を幼児期の体験をもとに推測すること。

そして、その人物の無意識下での思考の癖を当人の意識下レベルへ浮上させることである。

①と②の関連について述べると大変専門的な内容になり、大意とそれるのでやめておく。

注目すべきは、②である。

精神分析という権威あるカウンセリング流派が、こう認めている。

「無意識下に眠っている思考パターンこそが我々の行動の源泉である」と。

無意識とは、当たり前だが、意識できない状態であり、直接的にはコントロールの及ばない領域である。

だから、無意識に行動の源泉を持つということは、我々の行動は無意識の自分にコントロールされているということである。

 

ちょっとまだ納得できない!?

 

いやいや、そんなはずはない、という反論もあろう。

意識下の自分が「ペンを取れ」と命じているから、目の前で手が動くのだ、と。

当然の反論である。

しかし、こう考えてみるとどうか。

ペンを取るのは、宿題をするためであった。

宿題をしなければならないということは、別段意識もしていないことである。

つまり、ペンを取るという行動の目的、行動の欲求は無意識から生まれているのである。

いや、自分は宿題をしなければならない、といつも意識しているという人もいるかもしれない。

では、なぜ宿題をしなければならないのか。

成績を上げるためか。

良い学校に入るためか。

良い会社に就くためか。

そこまで意識して、ペンを取っているのか、ということである。

もし万が一、そこまで意識してペンを取る者もいたとしよう。

しかし、例えば、良い学校に入りたいという欲求の「良い学校に入ることは善である」という価値感は無意識的である。

「なぜ良い学校に入ることは善であるか?」ということを考えながらペンを取る者がいたら、それはほとんど病気である。

行動一つとっても、それを突き詰めていけば、必ずその欲求や価値観は無意識レベルまでさかのぼることになる。

普段から意識レベルでそこまで考えていると、エネルギーの消耗が激しすぎて、生きられないのである。

つまり、要点を言うとこうなる。

 

我々の多くの行動の一つ一つは、無意識下の大いなる欲求や価値観のうねりが押し寄せて来た後のさざ波である。

 

ん?比喩的すぎw??

さて、この無意識の欲求や価値観のことを「無意識の力」と呼びたい。

「無意識の力」は、我々の行動をまず初めに規定する。 「無意識の力」は我々を深淵からコントロールしているのである。

 

無意識に対して働きかける

 

人生を変えるということは、これまでの自分の行動パターンや価値観や欲求を変えることに他ならない。

けだしこれは至言であると思う。

つまりは、意識下の自分に多大な影響を及ぼしている無意識の自分まで変える必要があるということである。

では一体どうすればよいのか。

それは、意識的に無意識に働きかけるのである。(ややこしい言い方になってごめんなさい)

例えば、自分は「明るく社交的でみんなに好かれる人になりたい」と思っているとする。

しかし、実際は、そうではないとしよう。

暗くて友達も少ないのだ。

 

精神分析的には、これは「無意識の力」が意識下の自分とは裏腹に、暗い自分を欲している、と判断する。

 

無意識の自分は、暗い自分に満足し、安心しているということだ。

意識下の理想像と、無意識下での理想像に180度の食い違いが生じているのである。

そうなると、無意識の自分の方が強い。意識は無意識に勝てないのだ。

こういう状態が長く続くと、人は、精神を病んでいく。

 

意識下の理想と無意識がコントロールする現実の自分の乖離こそ、うつ病やパニック障害、神経症の温床である。

ならば、どうするか。

無意識の自分に働きかけるのである。

何度も何度も意識下での理想像こそが、本当に自分の望む姿だということを無意識の自分に言い聞かせてやるのである。

この「無意識への働きかけ」には、様々な名前が付く。

カウンセリングと言ったり、瞑想と言ったり、ヨガと言ったり自立訓練と言ったり。

古今東西、あらゆる方法の無意識への働きかけが存在する。

こうして、「無意識の力」を徐々に正しい方向へとむけていくのである。

無意識と意識を仲良しにさせるのである。

「無意識の力」を借りることができれば、人生はおのずと変わっていく。

なぜなら、「無意識の力」は行動の源泉であり、ゆえに、パワーの供給源だからである。

 

「無意識の力」を手なずける方法

 

長々しくもったいぶって書いたが、本当に言いたいのはここだけだw。

では、どうやって無意識に働きかけるか? 人の手や金をかけずとも良い方法がある。

 

寝る前に無意識の自分に向かって語りかけることである。

 

寝ている時というのは、もっとも無意識の自分が話を聞いてくれる時である。

なぜなら、無意識と意識が一緒になるからである。

意識も無意識もない「自分」に戻れるのは、寝ている時なのである。

だから、寝る前に「無意識の自分」に向かって、語り掛けておくのである。

目を閉じ、安らかな気分で、「こういう風に人生を(自分を)(性格を)変えようと思うから、明日から無意識の方でもそういう方向で動いてくれよ」とやるのだ。

馬鹿みたいに聞こえるかもしれないが、かの有名なナポレオン・ヒルも同じことを言っている。

 

※ちなみにこれ、歴史的名著です。

 

本気で人生を変えたい人は、やらない手はない。

10分でいい。

毎日10分、寝る前に無意識の自分に語りかけることで、わけもなく明日の自分はエネルギーが溢れている。

それは、意識下の自分の知らないところで、無意識の自分が自己の深淵からエネルギーを送り、応援してくれているからである。

アンテナを鋭くさせ、知らず知らず理想の自分に近づく情報を収集させているのである。

こうなれば、人生はもう変わったようなものである。

 

おまけ

 

ちなみに、「心の映画法」というセルフイメージトレーニングを以下の記事で紹介しています。

効果抜群です。

お金を払って高い本を買うのはちょっと・・・という人は是非見てみてください。

関連記事⇒⇒歯磨きはするのに「心」はほったらかし?心の衛生という概念

僕もやってます。みなさんも試してみてくださいね!

ではまた(^_-)-

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