コミュニケーションの仕組みを心理学的に本気で説明してみた

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どうも。ダイチです。

今日の記事は、本職に関わること。

やっぱり気合が入ります。

話題は、コミュニケーションについてです。

 

Contents

良質なコミュニケーションが幸せをもたらす

 

という考えはもうかれこれ10年以上も前の心理学的な常識です。

これには、みなさん疑いは持っていないはず。たぶん。

まぁ、経験的・体験的にも納得できますよね。

でも、

 

良質なコミュニケーションって何か?

どうやったら、そんなコミュニケーションが定期的に取れるのか?

 

ということは知らない人も多いはず。

そこで今日は、様々なコミュニケーションを心理学的な視点からパターン分けし、「良質なコミュニケーション」というやつを定義してやろうと思っています。

※あんまり詳しく言ってもしょうがないのですが、一応明らかにしておくと、この記事の大部分は「交流分析」というカウンセリング流派の知識によるものです。

 

では、早速いってみよう。

 

 

相補的交流と交差的交流

 

便宜上ここからは、コミュニケーションという言葉を「交流」という言葉に代えて書きていきます。

交流には、まず大まかに2つの種類があります。

それが、 「相補(そうほ)的交流」「交差(こうさ)的交流」です。

順に説明します。

 

相補的交流とは、簡単に言うと「噛み合った交流」のことです。

 

例えば、AさんがBさんに「前に読みたいって言ってた本、読み終えたから貸そうか?」と尋ねたら、

Bさんが「うん、ありがとう。読みたかったんだ。借りるね。」と答える。

これが相補的交流です。

二人のやり取りが噛み合っていますね。

 

逆に、交差的交流とは、簡単に言うと「噛み合わない交流」のことです。

 

例えば、Aさんが「前に読みたいって言ってた本、読み終えたから貸そうか?」と尋ねたら、

Bさんは、「いや、いいよ。自分で買うから。」と返す。

これが交差的交流です。

二人のやり取りが噛み合っていません。

肩すかしの交流になっています。

お分かりかと思いますが、交流分析では、相補的交流を好ましい交流と考えます。

しかし、また同時に、交差的交流を「悪い」とも言っていません。

これは押さえておくべきポイントです。

交差的交流は、各個人に意思があり、それを表現する限り、絶対に起こります。

相補的交流を求めるがあまり、自分の意思を失うのは、幸せな生き方とはいえないのです。

 

表(おもて)面的交流と裏面的交流

 

さて、良質なコミュニケーションを定義する際に欠かせない要素がもう一つあります。

それは、その交流が「表面」なのか「裏面」なのか?ということです。

テープのA面とB面みたいですね。

わかりやすくいうと、

その交流を起こすモチベーションが、本心にあるのか、本心とは裏腹の打算にあるのか

ということです。

Aさんが、本当にBさんに本を貸してあげたいと思っていれば上記の交流は表面的です。

逆に、本当は貸したくないけど、Bさんにはいつもお金を借りている引け目があって、それを打ち消すために「貸そうか」と言ったのであれば、それは裏面的交流です。

打算が行動のモチベーションになっているわけですね。

もしかしたら、みなさんは、「表面的交流」を好ましいと考えるかもしれません。

またしかし、そうとも言い切れないのです。

世の中には、嘘も方便、が存在します。

例えば、仕事の場面などでは、やりたくないという本音を持っても「やります」と言わざるを得ない時もあります。

新米社員が「そんなことは僕のやりたいことではありませんから、別の仕事を振ってください」というのは、(僕個人は嫌いではないが)首のリスクを負うことになりかねません。

本心しか言えない人間は、それはそれで不自由な人間です。

 

4つの交流パターン

 

以上の要素を組み合わせると4つの交流パターンに分類されることがわかります。

つまり、以下のようになります。

 

表面的相補交流

(本心から湧き出た行動が噛み合う)

 

裏面的相補交流

(打算による行動が噛み合う)

 

表面的交差交流

(本心から湧き出た行動が噛み合わない)

 

裏面的交差交流

(打算による行動が噛み合わない)

 

 

さて、これらを比較検討してみましょう。

 

①表面的相補交流

 

これが理想的な交流の在り方だと結論付けられる。

This is the 「良質なコミュニケーション」 !!

 

 

②裏面的相補交流

 

いわゆる、大人の付き合い。

組織や集団を成り立たせるためになくてはならないコミュニケーション。

ただし、疲れる。

 

 

③表面的交差交流

 

自分を出した結果、すれ違う交流。

その勇気にあっぱれ。

「良質なコミュニケーション」を求めるならば、通るべき道。

全くネガティブな交流ではない。

 

 

④裏面的交差交流

 

お互いダマそうとし合って、噛み合わない。

見えない火花が散る。

人間関係が取り返しのつかない問題に発展するのは、この交流を繰り返した時。

一番まずい交流パターン。

逆に、これだけ避けることができれば、そんなに困らないともいえる。

専門的には、「ゲーム型交流」という別名がある。

人狼ゲームなんかを思い出すと、しっくりくるかもしれない。

 

 

 

結論

 

・本音同士が噛み合う表面的相補交流が最高。

・本心とかけ離れた打算と打算がぶつかり合い、噛み合わない裏面的交差交流が最悪。

・これ以外の2つは、別に良いとか悪いとかいう問題ではない。必要だということ。

 

 

また、こういうことも言えそうです。

・常に本音で生きれば、組織や集団の中からはじき出される可能性もあるが、最も「良質なコミュニケーション」を経験する頻度も高い。

 

最後に冒頭の質問に答えて終わります。

 

Q.「良質なコミュニケーションとは?」

 

A.「本心からの行動が噛み合う表面的相補交流です。」

 

Q.「良質なコミュニケーションを定期的に取るには?」

 

A.「組織や集団からはじき出されてもよい準備を整えて、あるいは、それを覚悟して、出会う人すべてに本音でぶつかることです。ただし、責任はとれませんw」

 

一日の終わりに、いくつ「良質なコミュニケーション」を取れたか数えてみるのもいいですね!

人間関係づくりについての記事はコチラから⇒⇒クリティカルメッセージで人を動かす

では、このへんで(^_-)-☆

 

この記事の参考書籍はこちら。

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